2023年5月18日:葛藤

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2023年5月18日(木)

スコ様には今、終末期が訪れています。

もう、現実的な命のカウントダウンは始まっている。

この期間を、いかにスコのQOLを保ちつつ過ごさせてあげられるか。

これが、今の私に課せられた、仕事。

介護に正解なんてない。

飼い主も、ネコも、お互いにベストを尽くす。

それでいい。

ただ、願わくは、

どうか、自分が判断を間違えませんように

それだけ。

スコ様がいよいよ終末期に入り、リアルに死を覚悟した数日前、強制給餌をしないという決意を新たにした。

療法食はもう一切受け付けない。

今まで食べていた、腎臓に配慮をうたっている高齢猫向けフードもダメ。

唯一、いつでも食べてくれていた、いざという時のお守りのちゅーるも食べなくなった。

今現在、ただ一つ、自ら口をつけてくれるフードがコレ↓

が、本当にフツーの一般食で、シニア向けフードなので、たんぱく質は療法食の3倍。

リンに至っては、一体どのくらいなのか・・・(怖)

食べない療法食よりは、食べる一般食を。

そうは思っていても、一般食に含まれる成分が、尿毒症を悪化させる可能性を孕んでいることを考えると、いくら点滴を1日2回にしたとしても、相殺できるかどうか・・・

選択肢がないのだから、考えても仕方ないのだけど、毎日葛藤する。

ただ、そもそも食べる量そのものが以前の1/3未満になっているので、結果として摂取されるたんぱく質やリンの総量は以前と変わらないのではないか、という風な気もしている。

(当然エネルギーは1/3未満なので、やせ細っていく一方なのですが。)

スコ様が食べられる餌を、スコ様が食べたいだけ食べたとしても、本来摂取しなければならないカロリーの1/3にすらならないのだから、一般食を食べたところで、そこまで腎数値にインパクトはないのではないかという気もしています。

(が、数日前から始めたばかりだから、実際のところはどうかはわからない)

療法食にまたたびを入れたら食べてくれるかな?(まだやっていない)

とか、

まだ、与えたことのない高齢ネコフードを片っ端から与えてみようかな?(今やっているけど、ほとんどダメ。開けるだけ開けて、食べないから捨てる、を繰り返している)

とか、

腎臓病のネコにフードを食べさせる方法をしつこく検索したり

とか。

往生際が悪いな、と思いつつ、まだ何か自分にできることがあるのではないかという、ちょっと無謀な期待を持たずにはいられない。

介護は、飼い主のマインドセットが非常に難しい。

どこまでやるか。

どこまでやってあげたいか。

でも、それが果たして猫のためになるのか?

自分のエゴなのではないか?

基本方針としては、「猫がしたいように」と決めてはいるものの、

もしかしたら、

まだできることが、

何かやり忘れていることがあるのではないか。

という、呪縛からなかなか逃れられず、思考は堂々巡りだ。

ただ、これだけ思考がブレていても、自分自身の行動は今のところ「ネコ様最優先」にできていると思う。

食べたい時に、食べたいだけ食べさせ、無理強いはしない。

そっとしておいてほしそうなときは、放っておき、構ってほしそうなときだけ構う。

高血圧の薬だけは必ず飲ませるけど、それ以外のサプリ系は、できる範囲で与える。

(お薬は高血圧の薬だけ。)

薬と爪切りと病院以外の嫌がることは一切しない。

2023年5月18日現在、スコ様はネコの矜持を保ったまま、ちゃんと生きている。

少しだけど自分で餌を食べられる
よろめきながらでも歩ける
ひとりでトイレに行って用を足せる
おしっこもウンチも、食べた分は出てる
シャーが言える

できないことも増えたけど、またできることもたくさんある。

できる限り、この状態を保ってあげたい。

飼い主としては、早くマインドセットして、心をニュートラルな状態にして、スコの介護に臨みたいのですが、もう少し時間がかかりそうです・・・。

正直一人での介護は精神的にキツイ。

でも、これが命を手にした者の宿命なのだから、甘んじて受け入れなければと強く思う。

自分のツライという気持ちに流されて、スコ様のQOLを奪ってしまうことだけは避けなければ。

どんなにつらくても、絶対に現状から目を背けないことを、ここに改めて誓う。

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