2024年6月4日(日)
スコ様の終末期を目の当たりにして、マインドセットをしました。
マインドセットが出来たとはいえ、もちろん、悲しくないわけではありません。
ただ、不必要に悲しむ必要がないとわかったので、今、この瞬間を大切にしたいと思えるようになりました。
今、「ここ」には、まぎれもなく生と死が混在しています。
スコ様はもう一人では歩けない。
でも、まだ水を飲み、トイレには自分で行きたいらしく、介助して自力で行ってもらっている。
トイレの中で倒れてしまうこともあるけれど、できる限り少ない補助で、必要に応じて飼い主がスコ様の腰を支え、サポートする。
ここ2日で、スコ様は完全介護の状態となりました。
でも、しっかりと生きる意志を感じる。
なにがなんでも、自力で水を飲み、用を足す、と決めているかのように。
正直、驚きを隠せないのが、この状態になってもまだ自分でトイレに行こうとするその根性である。
今のところ、まだ一度も粗相をしていない。
よろめきながらも、途中で休みながらも、何とかトイレまでたどり着き、用を足すのだ。
武士ですか?っていうくらい、ネコの矜持を保っているスコ様。
すごすぎる。そして、そんなスコ様を私は誇りに思う。
尿毒症のせいで、スコ様のお口がものすごくクサイ。
こんなに臭かったら、たぶんめちゃくちゃ気持ち悪いはず。
吐き気止めのセレニアは点滴と一緒に投与してはいるけれど、どう考えてもこの口内環境でお水を飲む気にはなれないのかもしれない。
水の前まで行って、躊躇することが増えた。
飲まずにUターンして、ベッドに戻ることも多々。
でも、例えそうだとしても、自ら水を飲みに行こうとするその姿勢、本能のまま生きたいと願うスコ様の想いを感じる。
そんなスコ様でしたが、本日の夕方くらいから完全に寝たきりとなり、寝返りも自分で打てない状態になってしまいました。
1時間に1回、床ずれ防止のために、ひっくり返す。
今や骨と皮と化してしまったスコ様は、例え1時間という短い時間だったとしても、同じ姿勢で寝るのは辛いに違いない。
餌はもうずいぶん前に食べなくなって、今は水だけで生きているスコ様だけど、今日の夕方以降水も飲まなくなった。
(口に水を近づけても、スポイトで垂らしても、飲まないので、もう飲みたくないのだと思います。)
ここまでくると、もういよいよ覚悟を決めなければいけない。
とは言え、もう覚悟自体は決まっていて、心の準備はできているので、あとはスコ様のタイミングで肉体から魂を手放してもらおうと思います。
スコ様の生命力には感服する。
なんという野生の命の強さ。
そして、気高さ。
あきらめるという概念を持たず、その時が来るのを粛々と受け止めているようにも見える猫の、強さ。
飼い主としては、もうとことん最後まで見届けさせてもらう所存。
今日の夜、または、明日あたりがXデーなのではないかと思って、覚悟を決める。
もう一人では歩けないけど、飼い主が補助してくれたらお水も飲めるよ。
(お口がいたくてあんまり飲めないけど。)