2023年5月11日(木)
ついにこの時が来てしまった、と思いました。
前回の検査の後くらいから、本当に食べなくなって、いよいよヤバいかなと思っていたのですが、嫌な予感は当たるもの。
変だな、と思った理由は、これまでの食べないキャンペーンとは明らかに、食べないっぷりが違うこと。
これまでは、単純においしくないものは食べたくない、という気持ちがあったように思います。
飼い主的には、なるべく療法食を食べてほしいし、それを食べないとしても、できることなら腎臓に配慮した一般食を食べてほしい。
それも食べない時は、最終手段として、一般のシニアフードを与えれば、それなりに食べていたスコ様でしたが、今回は違いました。
もう食べるという行為そのものが嫌なのだと思いました。
申し訳程度に二口くらい食べたら終わり。
もう普通のフードも食べない。
なんとなく、
ああ、いよいよかな。
そう思いました。
そして迎えた検査日。(前回から3週間)
腎数値がかなり悪化していました。
今までの最高(意味合い的には最低か・・・)記録を更新し、ああ、この数値ならもう食べたくないんだろうな、と納得の数値でした。
点滴は、1日1回200ml入れてきたから、もうこれ以上増やせないし、今までだった多すぎなくらいだったと思います。
スコの体重は2.66kgだから、約1/10。
40キロの人なら、4キロ弱。
無理でしょ。
先生と話して、250mlまでは可能と言えば可能だけど、点滴の量を増やすと今度は心臓に負担がかかるから、おススメしないとのこと。
私もこれ以上、スコの小さな体に、大量の輸液を流し込みたくはありません。
そこで、皮下点滴を1日2回に増やし、1回量を120~130mlにすることにした。
先生曰く、ネコのためには、一度にたくさん輸液を流すより、断然2回に分けて流した方が体に優しいとのこと。
ただし、針を1日2回刺すのを嫌がる子もいるし、飼い主の負担(時間的、精神的)も大きくなるから、その辺の折り合いを見て、ということらしい。
幸いにして、私は在宅勤務だし、点滴を1日2回に増やすことは可能。
自分の精神的には、かなりキツイけど、できなくはない。
スコも、嫌そうだけど、まあまあ協力的。
というわけで、数日前から自宅点滴が1日2回になったのでした。
ただ、1日2回になって思うのは、「12時間立つの早!」ということ。
さっき打ったばっかりなのに、また点滴の時間が来る。
スコ様も、さすが野生の勘というか、点滴の時間になると覚醒するようになりました。
(寝ていてくれたら、ぼんやりしている寝込みを襲うこともできるのですが、覚醒してるとちょっと大変なんです・・・。)
自宅点滴が1日2回になって、まだ3日目だけど、すでに結構キテる。
ヤバイ。
最初の2日間くらいは、スコも調子が良くて、
あ、やっぱり1日2回にしてよかったかも・・・
なんて思ったりもしたのですが、3日目の今日、めちゃくちゃ体調悪そう。
朝から腎臓サポートのウェットをペースト状にしたものを15gしか食べていないのです。
後はもう何も食べない。
今までは、食べてくれていた、ちゅーるも、一般の餌も、全部ダメ。
これまで、約1年近く、スコの慢性腎臓病の介護をしてきて、強制給餌はしないことに決めていました。
単純に食べる姿勢を保てないとか、上手く食べられないという理由で、強制給餌をして、それでも口に入れてくれるなら、それはそれで強制給餌はありだと思います。
(どちらかというと、このパターンの場合は、強制給餌ではなく、食事介助という方が近いかも。)
でも、スコ様は自分で食べないと決めたら、強制給餌をしても頑なに受け入れない。
(前に、一度やってみたことがあるのだけど、戦争でした。全然飲み込まない・・・)
気持ち悪いときに口から無理やり食べ物を入れられることを考えると、自分だったらしんどいので、スコ様にも強制はしないことに決めています。
食べたくないのは、食べたくない理由があるから。
ここまで来たら、あとはもう本猫のやりたいようにさせてあげようと思う。
動物病院で、先生とスコの終末期について話をしました。
先生も、この時期になってまで、強制給餌はしなくてもいい、というお考えだった。
一時的に食欲低下していて、体重を減らさないために強制給餌をするのは良いけれども、終末期において、嫌がる子に無理やりするくらいなら、やらなくてもいい。
いよいよ、という時に、点滴をし続けることで、より苦しみが長引くのでは?という疑問があったので、聞いてみたのですが、先生曰く、点滴は最後までしてあげたほうが苦しまないとのこと。
結局、点滴を止めると尿毒症になるのだけど、それがかなり苦しいらしいので、そうならないためにも、最期まで点滴は続けるといい、ということらしい。
ただし、おしっこが出なくなってしまった場合は、利尿剤を使うとか、他の手立てを打たなければいけないとのことなので、そこは注意してください、とのこと。
おしっこの出具合については、よくよく見ていかなければ。
とりあえず、この状態にあっても、スコはほとんど吐かない。
自分でトイレにも行けるし、時々ブラッシングを要求してくる。
とにかく、できる限り穏やかな終末期を迎えられるように、全身全霊をかけてスコ様のQOLを守りぬきたい。
BUN 122.2mg/dL
CRE 6.88 mg/dL
リン 10.8 mg/dL
血圧(上) 未測定
体重 2.66kg
★アムロジピン(1/8錠を1日1回)
★ロイカナの腎臓サポートのパウチとちゅ~るもほとんど食べなくなった
最期まで目をそらさずに、しっかりと向き合おう。