猫は自分が調子が悪いときに隠そうとするイキモノです
それは、野生の時代に、弱っているところを敵に見せると自分の生存が危うくなるから、その名残であるとも言われています。
だから、猫が具合悪そうにしていた時には、本当に具合の悪い時で、すでに手遅れ、ということもあり得ない話ではないのです。
もう1日早く受診していれば・・・と、後悔したことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
大切な愛猫の異変にいち早く気づき、即座に手を打つことによって、愛猫を守ってあげられるのは、飼い主さんだけなのです。
愛猫の異変に即座に気づくための3つの習慣
それは、
- 猫について知る
- 観察する
- コミュニケーションを取る
の3つです。
1つずつ説明していきますね。
猫について知る
そもそもネコの生理や生態について、一般的な情報を知識として頭に入れておく、ということが大前提です。
例えば、
- 猫の体温は、平熱で38度~39度
- 猫の脈拍は、平均で1分間に100~130回
- 猫の呼吸数は、平均で1分間に20~30回
- 猫のおしっこの回数は、平均で1日1回~3回
- 猫のおしっこの色は濃い目の黄色で、臭いは強い
- 猫のウンチの回数は、平均で1日1回
- 猫のウンチの色は、こげ茶で割と固めでツヤツヤしている(餌によります)
- 成猫に1日に必要なカロリーは、体重1kgあたり、約80kcal
- 成猫に1日に必要な水の量は、体重1kgあたり、約50ml
- 猫は身体(胴体部分)に汗をかかない(肉球には汗をかく)
- 猫はよく吐く
と、ちょっと挙げるだけでもキリがないくらい色々あります。
まずは、そもそも、猫というのはこういう生き物なのだ、と理解した上で、次の習慣「よく観察する」を実施します。
愛猫をよく観察する
一般的な猫の生理・生体を知ったうえで、あなたの愛猫「健康な状態において」、平均に対してどうであるかを観察します。
平均はあくまでも平均。
あなたの愛猫が平均であるとは限りません。
個体差がありますから、あなたの愛猫の「通常な状態」を知っておきましょう。
猫が健康な時というのは、飼い主さんもあまり気にしません。(気にする必要性がないから)
ですが、猫の通常の状態を知らなければ、万が一ネコに異変が起きたときも、なかなか気づくことができないのです。
例えば、最近おしっこの回数が少ない気がするな・・・と感じたとしても、通常の状態を意識していなければ、何がどのくらい変なのかがわからないのです。
一般的な知識があったとしても、あなたの猫が一般的なのかそうでないのかは、普段から注意深く観察していないとわかりません。
- 最後におしっこをしたのがいつだったのか?
- おしっこの量はどのくらいだったのか?
- おしっこの色はいつもと比べてどうなのか?
これらがわからないと、「何か変な気がする」と思いつつ、「もう1日様子を見てみよう」となり、結果として手遅れになってしまうという可能性もゼロではありません。
とにかく大切なことは、あなたの猫の当たり前の状態を把握するために、猫をよくよく観察してくださいね、ということです。
コミュニケーションを取る
言葉と身体、両方でコミュニケーションを取りましょう。
普段から良く猫に話しかけておく。
その時の、猫の反応を良く観察しておきましょう。
「いつもはこう」というパターンがあると、異変に気付きやすいです。
また、猫をよく触りましょう。
頭のてっぺんから、しっぽの先まで。
手足も。
毎日毎日触っていると、しこりや皮膚の状態などの異変に気付きやすくなります。
しかも、早期に。
早期であればあるほど、生存率は上がりますので、ここは是非押さえておいていただきたいところです。
まとめ:愛猫のことを知りましょう
とにかく毎日よく観察し、コミュニケーションを取り、あなたの愛猫の「当たり前」の状態を、脳内にインプットしてください。
その情報を常にアップデートし、少しでもいつもと異なる部分があれば、それがどのような異変なのかをしっかりと確認した上で、必要に応じて動物病院を訪ねてください。
「なんか変だな」という飼い主さんの嫌な予感は、かなりの確率で当たります。
猫自信が、体調不良を訴えてくることはあまりないので、なんとしてでも飼い主さんが気づいてあげてください。
普段のこういった何気ない「愛猫について知る」ということも、終活の1つです。
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