2022年8月14日:慢性腎臓病の猫と暮らすおひとりさまの1日のルーティン

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動物を飼うときに必ず覚悟しておかねばならないこと

それは、「最後まで責任を持つ」ということ。

責任を持つとは何か。

これは人によって定義は様々だと思いますが、私にとっての責任とは、その子たちができる限りQOLを保った状態で、最期を迎えられること。

いわゆる、ピンピンコロリというやつです。

ただ、カワイイで動物を飼ってはいけない。

正直、自分が初めてネコ様をお迎えした時には、ここまでちゃんと考えられていたかというと、決してそんなことはないので、偉そうには言えないのですが、ネコ様の介護に直面して、動物を飼うことの大変さと責任を嫌というほど思い知らされました。

介護は本当に大変です。

思った以上に大変ですが、それ以上に、今、ネコたちと一緒に過ごせることを、心から幸せだと思うのです。

あと何回、おはようを言えるだろう。

あと何回、抱きしめてあげられるだろう。

あと何回、キミたちの声が聞けるだろう。

あと何回、キミたちの幸せそうな顔がみられるだろう。

当たり前の日常が、当たり前であるということに気づかせてくれて、朝目を覚まして隣にいてくれることを奇跡だと感じられる毎日が、どれだけ幸せか、気づかせてくれたのは、まぎれもないスコ様の腎臓病でした。

ということを、常々最近感じているので、今日は慢性腎臓病の猫を飼う人間の普通の1日のルーティンをご紹介してみようと思います。

大変だと思うか、大したことないと思うかは、人それぞれだと思いますが、動物を飼うということはこういったこともしっかりと考えて、自分の人生設計の中に入れていかなければいけないということです。

経験しないと、なかなか実感することは難しいかもしれませんが、知っておく、ということが大切だと私は思っています。

今回1日のルーティンを書いてみて思ったのが、コレをしてあげられる環境にあってよかった・・・ということ。

準備しておいてよかったな、と思った瞬間でした。

とある日(平日)の1日

06:30  起床

07:00  ネコトイレの掃除とネコ部屋の掃除、水換え

07:30  スコ様のごはん1回目(スペシフィック缶+フォーティフローラ)+シマシマのごはん(シマシマは健康体ので普通にカリカリを与える)

スコの1回目のごはんは、スペシフィック缶を裏ごししたものを水で薄めたもの。
器に盛っても食べないので、シリコンスプーンで少しずつ口に運ぶ。(赤子の離乳食である。非常にめんどくさい。)

08:00  ディアバスター錠+プロネフラの投与

ちゅ~るの総合栄養食に混ぜると好んで食べてくれるが、これも指につけたものを確実になめさせる必要がある。(めんどくさい2)

12:00 スコ様のごはん2回目(k/d缶)

k/d缶は器から食べてくれる。・・・が、かなり水を入れてしゃびしゃびにしないと食べない。

k/d缶は裏ごししないので、水に溶くときに、できる限りしっかりと固形物がなくなるようにスプーンでつぶさなければならない。(めんどくさい3)

16:00  スコ様のごはん3回目(k/d缶)

20:00  ディアバスター錠+プロネフラの投与

22:00  スコ様のごはん4回目(スペシフィック缶+フォーティフローラ)

23:00  点滴

02:30  スコ様のごはん5回目(COMBOのPresent腎臓の健康維持の小分け袋)

毎日決まってこの時間に起こされる。(わざわざベッドのところまで起こしに来る。)

ありがたいことに、今はCOMBOのカリカリを少しだけ食べてくれるので、非常に助かる。

眠い目をこすりながら、小分け袋を器にあけて、食べさせる。

・・・という感じです。

夜中の2時に起こしに来るのだけはやめてもらいたいと思いつつ、スコ様がお腹がすいたと言ってくるのですから、仕方がありません。

スコ様は身体が小さい(3kg)ので、体重を減らさないことが一番大事なのです。

自分で食べる、という貴重なタイミングを逃すわけにはいきません。

上記は、スコ様の調子がいいときの1日のルーティンです。

これに下痢や嘔吐が加わると、結構悲劇だったりします。

下痢・嘔吐のたびに、今の作業を中断して、後片付けに奔走しなければならないのです。

在宅勤務で良かった、としか言いようがありませんね・・・。

出勤日は、スコ様に餌をやるタイミングが減るので、非常に困ります。

家を出る直前にご飯を与え、できるだけ早く帰宅する。

世の中のおひとりさまで、在宅勤務ではなく出勤を余儀なくされている人で、かつ、ネコの介護をしている人は、一体どうやってお世話をしているのだろう。

スゴイとしか言いようがない。

きっと並々ならぬ努力をされているに違いありません。

ここに、さらに2週に1度の通院だったり、必要に応じて検査用検体の提出が入ってくるのです。

とは言え、最初は慣れないこともあって、大変だなと思ったのだが、慣れてくると意外と何とかなるものです。

人間の適応能力はあなどれません。

高齢ネコの1/3は腎臓病になるというのですから、これからネコ様をお迎えする人は、今からしっかりと心の準備をしておいてください。

(そして、保険に入るかどうかは、ネコ様が元気なうちにしっかりと検討すること。スコ様の場合は、私の手元に来た時にはすでにシニアだったので、保険には入らず、無保険の状態で、ネコ様貯金をしていました。無保険の場合は、月10万くらいでした。)

猫の終末期にかける医療費の上限は、彼らが元気なうちに決めておく

ネコ様が病気などで介護になる前に、準備しておく、ということが非常に大事になってきます。

そうは言っても、起こってもいないことに対して準備しておく、というのも非常に難しい、と思われる方も多いと思います。

そんな方のために、ネコと終活では、人生(猫生)設計を飼い主様と一緒に作り上げる「終活ポートフォリオ」というサービスを提供しています。

スコ様の状態と様子

2022年8月14日(日)

体重:未測定
点滴:200ml(22:45)
排泄:💩出た
睡眠:ご飯を食べている時間以外はすべて寝ている
ご飯:スペシフィック 25g + k/d 30g + COMBO 3袋
薬:ディアバスター錠(朝:1/8錠、夜:1/4錠)
サプリ:プロネフラ(0.7mLを1日2回)
   フォーティフローラ(1日1包)
嘔吐:なし

残念ながら、本日スコ様はウンチを失敗した。

もう1歩前に出ればいいのに、結構後ろの方で用を足すものだから、ネコトイレから💩がはみ出して掃除が大変でした・・・。

下痢じゃなかったので、助かりました。

下痢でこれをやられると結構悲劇。(でも結構やりがち・・・)

シマシマは身体が大きい(6kg)ので、まあ仕方がないかもしれないのですが、スコ様よ・・・。

キミはトイレに比べて十分に小さいのだよ。

ぜひ、あと一歩前に出て、ウンチして。頼むから。

スコ様点滴時につけられた傷がなかなか消えない。

歳をとると、ネコによってつけられた傷は、勲章となり消えてくれないらしい。

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