大切なこの子たちが、自分のもとからいなくなるかもしれない・・・。
考えられないし、考えたくもない。
多くの方は、そう思うのではないでしょうか。
でも、人間もそうですが、命あるものはいつか必ず死にます。例外はありません。
だからこそ、今、あなたの大切なネコ様が元気なうちに、ニュートラルな心でネコ様のための葬儀について考えておくべきなのです。
猫の葬儀を考える時期は「今すぐ」
ネコ様との別れは、いつかは必ずやってきます。
ネコ様が長生きしてくれることを願うのは当然ですが、天寿を全うする前に病気や事故など、さまざまな理由で突然の別れがやってくることもあります。
大切なこの子が病気になってしまったとき。
明日の命もわからないという状態で、葬儀について冷静に考えることができるでしょうか?
ましてや、突然、愛する我が子が事故などで亡くなってしまったら。
悲しみに気が狂いそうな状況の中で、適切な葬儀社を見つけることができるでしょうか?
私は、2023年6月に、当時18歳だったスコティッシュフォールドのスコ様を看取りました。
慢性腎臓病でした。
私がスコ様の葬儀会社について本気で調べ始めたのは、スコ様が亡くなるわずか数日前でした。
まだ息のあるスコ様の横で、葬儀会社を探す。
スコ様はまだ生きているのに、頑張って生きようとしてくれているのに、私はスコ様の死んだ後のことを考えている・・・。
これは、不謹慎なのではないか?スコ様の生きようとする努力に対する冒涜ではないのか?とすら思いました。
罪悪感で、心が潰れそうでした。
でも、スコ様が旅立った後に、冷静に葬儀会社を選定するなんて、絶対できない。
そう思いました。
スコ様の最期の日を、絶対失敗したくない。
その一心で、心の中でスコ様に謝りながら、泣きながら探しました。
そう、想像を絶する辛さなのです。
瀕死の愛猫を眼前に、葬儀会社の選定をするのが。
ですから、私はネコ飼いの皆様に伝えたい。
「愛猫が元気なうちに、葬儀会社候補をあらかじめ選定しておいてほしい」と。
この子にとって、一番いいと思われる選択肢を。
自分にとって、一番納得のできる葬儀を。
今、あなたのネコ様が元気で健康だからこそ、あなたの気持ちは凪の状態であり、そのニュートラルな状態で、ネコ様の葬儀についてしっかりと考えておくことで、その時が来た時に焦らずに対応ができ、後悔することがなくなります。
我が家には、もう1匹シマシマしたネコ様がいます。
彼の葬儀社は、もう決めてあります。
スコ様と同じところです。
猫の葬儀の方法と葬儀会社の選定
ネコ様の葬儀の方法には、ペット霊園やペット火葬場、家庭内での埋葬など、さまざまな選択肢があります。
飼い主さんが自分に合った方法を選ぶことが大切です。
ペット霊園やペット火葬場には、専用のスタッフがいるため、葬儀の手配や手続きを任せることができます。
また、ネコ様が天寿を全うした後、飼い主であるあなた自身がネコ様を埋葬することもできます。(家庭内での埋葬には、自治体によっては制限があるため、事前に確認が必要です。)
また、ペット葬儀社は全国にたくさんあるので、自分の家から近いところや、その葬儀社のコンセプトに賛同できるか、また、24時間365日対応してくれるか、なども目星をつけておきましょう。
葬儀の方法は、葬儀社によって異なりますが、合同葬、個別葬、立会葬、訪問火葬車など、選択肢がいくつかありますので、理想の方法をあらかじめ決めておくといいでしょう。
スコ様には、訪問火葬車の立会葬を選びました。
訪問火葬車(移動式火葬車)というのは、その名の通り、大きな火葬専用の車で家まで来てくれて、その車の中で火葬ができるというものです。
火葬車の中には、大きな炉があり、スコ様を火葬車まで連れて行き、その場で焼いてもらいました。
1点、気を付けていただきたいのは、火葬車は救急車サイズでかなり大きいです。(人が中腰で立てるくらいの背丈があります。)
なので、立体駐車場はまず無理ですし、ゲートがある場合はあらかじめ通過可能な高さを確認しておいた方がいいでしょう。(青空駐車の場合は全く問題ありません。)
見た目は、普通の大きいワゴン車(救急車サイズの無地の車)なので、大して目立ちません。
訪問火葬車の場合は、骨上げまでさせてくれるところが多いです。
私がお願いした葬儀会社さんは、骨上げまでできて、スタッフさんが「これはどこそこの骨なんですよ」「薬を飲んでいると、骨が少しピンク色になったりするんです」「これはしっぽの骨ですね」、という感じで、説明もしてくれます。
サービスは、葬儀社によって本当に様々なので、自分の理想に最も近い葬儀社を2~3、ピックアップしておくと、一社目が予約でいっぱいだった、という時にも焦らずに後悔のない対応ができるはずです。
私の場合は、3社ほどピックアップしておき、あらかじめ当たり障りのない連絡(メール)をして反応を見ました。
間もなく旅立つ猫のために、葬儀会社を探しています。
ここ数日の予約状況はいかがでしょうか?
猫が亡くなった後に、おおよそどのくらいで、火葬の予約が取れますか?
と言ったような内容を、あらかじめ候補の3社に送っておいて、一番対応の良かった葬儀社に決めました。
猫の葬儀の費用
当然ですが、ネコ様の葬儀には、費用がかかります。
ペット霊園やペット火葬場を利用する場合は、それぞれの施設によって費用が異なります。
また、葬儀の方法によっても費用が変わってきますので、目星をつけた葬儀社のHPなどで金額について事前に調べておくことが大切です。
我が家の場合は、スコ様が3kg未満(亡くなったときはおそらく2.5kgもなかったと思います)だったので、
- 葬式なし
- 訪問火葬車
- 立会葬
- 棺なし
- 骨上げあり
- 粉骨
このくらいの内容で、だいたい25,000円くらいでした。
体重によっても費用は変わりますし、葬儀をするしない、また火葬までに実施する内容によっても変わります。
が、3キロのネコ様だと、どの葬儀会社もだいたい同じ葬儀内容の場合は、そこまで料金は変わらなかったので、まあまあこのくらいが相場なのではないかと思います。
遺骨をどうするかを決めておく
合同葬の場合は、骨上げなどはできませんが、個別葬、立会葬の場合は骨上げができる場合があります。
飼い主さん本人が骨上げできる場合もあれば、スタッフの方が骨上げして、納骨してくれるという場合もあります。
いずれにせよ、手元に戻ってきたお骨をどうするか、ということもあらかじめ決めておくといいでしょう。
そのまま手元に置いておくのか、お寺などに納骨するのか、散骨するのか、はたまた最近はお骨アクセサリーというものもありますから、そういったものに形を変えて身に着けておくのか。
最終的に自分の死後に、自分の骨と一緒に散骨したり、樹木葬にしたりすることもできますので、どうしたいのか、ゆっくりと考えておくといいと思います。
私は、粉骨を選びました。
正直迷ったのです。
そのまま骨の状態にしてもらうか、粉にしてもらうか。
私がお願いした葬儀会社さんは、あらかじめどちらにするか決めておく必要はなく、当日、火葬の後に結論をだしてくれればいい、という方針でした。
本当に迷ったのですが、粉骨の場合は、
- 骨壺が小さくできる
- カビやすさにそれほど違いがない
- 将来的に、散骨するときに便利
- 遺骨ペンダントなどで持ち運びやすい
と説明を受けて、粉骨に決めました。
ちなみに、私はスコ様のしっぽの骨を数本そのままの状態でもらって、遺骨ペンダントの中に入れ、残りは粉骨してもらいました。
粉骨ですが、お願いした業者さんの場合は、粉骨用の機械があって、それに入れて砕いていたようです。(粉骨している様子までは見られませんでした。フードプロセッサのようなものなのかしら?と思っています。)
まとめ
愛するネコ様との別れは考えるだけでも泣きそうになってしまいますが、避けられないものであることもまた事実。
ネコ様の葬儀についてあらかじめしっかりと考えておくことで、後悔のないお別れをすることができます。
葬儀の方法や費用、準備について事前に調べ、自分に合った葬儀会社を選びましょう。
ネコ様が元気なうちから、その死について考えることは非常に辛いものですが、彼らが元気な今だからこそできることでもあります。
しっかりと準備をしておくことで、例えネコ様の死に直面しパニックになっているとしても、冷静で適切な行動ができるのです。
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