良い心境の変化が起きたことが大変貴重な経験となりました~ネコと終活座談会のご感想~

4月22日に、第4回ネコと終活座談会を開催しましたが、参加者様からメッセージをいただきましたので、ご紹介させていただきます。(O様、快く掲載許可をいただきありがとうございます!)

第4回の座談会テーマは、「シニアネコとの暮らし」

シニアネコ様と暮らしている方も、これからシニアになるネコ様のために興味があったという方も、みなさま様々な想いで、ご参加いただきました。

座談会参加者にアンケートを実施させていただき、アンケート結果より、みなさまのお声をレポートとして挙げさせていただきましたので、そちらも併せてご覧いただければと思います。

そのアンケートとは別に、O様からメールをいただきました。

O様は、23歳の華様というネコ様と暮らしていて、華様がシニアになられてからは、9年ほど介護をされていたそうです。

9年もの間、介護ネコと派思えないほど元気に頑張ってくれていた華様ですが、この数年徐々に衰えが目立ち、そろそろ覚悟を決めなければ、と思っていた矢先に、ネコと終活の座談会について知り、色々な方のお話を聞いてみたいと思い、今回参加してみようと決意されたとのこと。(ありがとうございます!)

第4回のテーマが「シニアネコとの暮らし」ということもあり、今回の参加者様の中にもシニアの子を飼っていらっしゃる方、シニアではないけれど、病気を抱えている子のお世話をしていらっしゃる方、そしてペットに関わるお仕事をされている方もいらっしゃったので、参加者のみなさまが、ご自身のご経験を本当に余すところなくお話しくださって、非常に有意義な情報交換ができたと感じております。

O様も、華様の介護で大変な中、参加者のみなさまのお話を色々聞くことが出来て、いい意味で気持ちに変化がありました、とおっしゃってくださっていました。

いただいたメールを(個人情報の部分は伏せて)ほぼ原文のまま、掲載させていただきます。

目次

O様からのメッセージのご紹介

座談会に参加させていただいた、Oです。

「今日(4月22日)、うちの猫さんが入院しました~😭」と、座談会で皆様にお伝えしていた我が家の華が、25日に旅立ちました。

Yukoさんをはじめ、座談会の参加者の方々に話を聞いてもらえたことや、今準備できることなど、それぞれの体験を通して教えていただき、あの時の自分に良い心境の変化が起きたことは、私にとって大変貴重な経験でしたので、華が猫生を全うし、旅立ったことを皆様にお知らせできればと思い、ご連絡させていただきました。

お世話になっていた動物病院で、9年もの間、共に華の病気に向き合ってきましたが、最後は、看取りを病院で迎えるか、自宅で迎えるかの判断を求められましたので、自宅に連れ帰ることにしました。

実家の姉家族や母が華に会いに来て、看取りの場なのに、なんだか賑やかな状態に・・・😅

本猫を前にして、お骨をどうしたいかという点についても話し合いました(華、ゴメンね)。

大事な話ですし、私の一存で「将来、一緒に海洋散骨をしたいから、粉砕したい。」というのも変だなと気付き、家族の反応を確かめてみることに。

そうしたら、娘が「粉にしないで。骨になってもかわいいから。」と言いました。

その一言で、私も「粉砕はやめよう!」と決めました。

いつか時期が来たときに判断しようと思います。

華は、亡くなる前に立派な大と小をして皆を驚かせたり、人間の食べ物に興味を示したり、最後まで私たちをびっくりさせてくれました。

息を引き取る間際まで、娘が膝の上に華を寝かせ、私と一緒に話しかけたり撫でたりしているうちに、呼吸の様子から、その時が近づいているのがわかりました。

子猫の華を保護した夫は間に合わず、ビデオ通話で最後のお別れをして、それから間もなく私の手の中で息を引き取りました。

夫は華が息を引き取る瞬間に立ち会えませんでしたが、その夜には帰宅していたので、火葬に立ち会えて、本当によかったです。

火葬のあと、骨になった華を前に、担当の方から「この骨は喉仏の部分で、この部分は鍵尻尾の骨ですね、珍しく牙が残っていますよ、これは爪です、・・・」と説明を受けていた私たち家族は、「うわ~、かわいい骨だね!」と、泣きながらお骨を拾い、骨壺に収めました。

娘の言うとおり、我が家の華は「骨になってもかわいい」です。

収骨後、華の遺骨が入った骨壺を抱え、旅行へ連れて行きました。

生きていれば、家が大好きな猫さんと旅行なんて考えられませんでしたが、今は一緒に行けます。

外の景色がよく見える窓辺に華のお骨を置き、一緒に外を眺めたり、思い出話をしたりしてのんびり過ごすことができました。

華の火葬前日にこのスケジュールを決めましたが、結果的には、華の死を受け止めるのに良い効果があったと断言できます。

でも、我が子のように思っていたので、やっぱりつらいですね。

時間はかかりますが、少しずつ前に進もうと思います。

これから、華が使用していた物品などを猫の保護活動をしているところに届けたり、ちょっとずつ整理をしていきます。

今は、家の中に華ちゃんコーナーを作るべく、可愛い写真を探したり、部屋の一部を整えています。

娘は華が5歳のときに生まれたので、華は私の「長女」のような存在であり、娘にとってはお姉さんでした。

娘が生まれた後、華は私を取られて娘にヤキモチを焼いていた時期もありましたが、それでも娘はずっと華が大好きで、成長するにつれて、二人はすっかり仲良しに。

華と娘はまるで姉妹のように一緒に成長してきたこともあり、「私たちは姉妹だから」と、娘はよく言っていたものです。

今、娘は18歳になりました。

そんな仲良し姉妹の二人だったので、華が亡くなったあと、娘のことがとても心配でしたが、娘は華の死をしっかりと受け止めていて、逆に私が娘に励まされているような状況です。(私が一番泣いているので)

Yukoさんのお言葉に甘えて、これからは看護と看取り経験者の一人として、ときどき座談会にお邪魔しようかな、と考えています。

ありがとうございました!

O様のメッセージに寄せて…

O様、お辛い中、メッセージをいただき、ありがとうございました。

メールの内容を読ませていただいて、華様がご家族の皆様に大事に大事にされて、最期のその瞬間まで見守られて、本当に幸せだったと思います!

看取りの場なのに賑やかというのは、本当に素敵だと思います。

やはり、悲しみの中にも、楽しかった思い出や感謝の気持ちの方にフォーカスが当たると言うことは、送る側も送られる側も、どちらも幸せですね。

華様のことは気になっていましたので、最期の幸せそうな様子がわかり、とても安心しました。

今回の座談会の参加者様は、本当に素敵な方たちばかりで、皆さんそれぞれが、お互いの状況に親身になってお話くださっていたので、そんな参加者のみなさまにも、O様とO様のご家族、そしてその中心であった華様のことについて、知っていただきたく、今回O様にお願いして、記事にさせていただきました。

そして、今回座談会には参加できなかった方にも、是非座談会の雰囲気を感じていただき、華様の幸せだった猫生について、想いを馳せていただけたら、とてもうれしく思います。

素敵なご家族に支えられながら、O様もご家族様も華様も、みんなが幸せに暮らした思い出はこれからもしっかりと生き続けていくのでしょうね。

O様、華様、そしてご家族の皆様、今回はこのような想いをシェアしていただき、本当にありがとうございました。

ネコと終活は、偶数月の22日に猫好きの方を集めて座談会を実施しております。

テーマは毎回変わります。

今はネコ様を飼っていなくても、強いネコ愛をお持ちの方であれば、どなたでもご参加いただけます。

次回は、6月22日(土)に開催予定となっておりますので、猫談義をしたい!という方は、是非ご参加くださいね。

お待ちしています!

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