2022年2月24日:17歳のハイシニアネコ様、急激に老化の様相を呈する

我が家には、14歳のシマシマ(MIXの男子)と17歳のスコ様(スコティッシュフォールドの女子)がいます。

このシリーズ「ネコとおひとりさまの慢性腎臓病闘病記」は、(2022年当時)17歳のスコ様が腎臓を悪くしてから、2023年に18歳で亡くなるまでの過程を、当時の日記をリライトする形で振り返ったものになります。

おひとりさまである飼い主(ネコ様の下僕)が、高齢のスコ様をどのように介護し、腎臓病と向き合い、最期まで看取ったのか。

おなじく、ネコ様の介護に奮闘している方の、少しでも参考になれば、という気持ちで更新していきたいと思います。

目次

2022年2月24日(木)

変だなと思ったのは、朝。

スコ様は基本的に昔から食が細いので、ご飯を催促することはほとんどありません。
ただ、「ご飯だよ」と呼ぶと来るし、手においしいモノを持っていると、もちろん催促することはあります。

毎朝、シマシマの催促で起こされて、2匹の朝ごはんを用意するのが朝いちばんの下僕としてのお仕事。

お皿に餌を盛ると、いつもであればいそいそと寄ってくるスコ様が、来ない。

起きてはいるようですが、ご飯を食べに来ることはなく、ただベッドの上でくつろいでいるように見えます。

何か変だな、と違和感を感じました。

が、スコ様はもともと食べムラがあるし、食も細いから、今はお腹がすいてないだけなのかな?と、その時は違和感をスルーしてしまいました。

基本的に、「変だと思ったらすぐ受診」というスタンスなのですが、あいにく今日病院がお休みだったので、違和感を持ちつつも、明日まで様子を見よう、と思ったのです。

一応、目の前に餌を差し出すと食べるスコ様。
でも、ホントに少しだけ食べて、やめてしまいます。

やっぱり変だな・・・と思いつつ、その日1日注意深く見ていたら、変だと感じるポイントがいくつかありました。

  • 餌を食べる量が極端に少ない
  • トイレに行く回数が少ない
  • ウンチが出ない
  • 寝ている時間が長い
  • 毛づくろいが雑
  • ちょっと臭い(たぶん、毛づくろいが雑なせい)
  • 足元がふらつく

スコ様は高齢なので、足元が多少ふらつくことはありましたが、今回は極端にふらついているように見えました。

普段なら、違和感を感じたら、即病院、ということで、かかりつけ病院がお休みなら別の病院へ連れて行っていたと思います。

ですが、今回は「1日様子を見よう」と思いました。

なぜなら、今回はこの違和感を深刻なものであると思いきれなかったのです。

それには理由がありました。

「変だな」と感じたポイントが、ほとんど「老化」の症状だったからです。

でも、老化というのは、徐々に起こるものではないのか?
こんなに一気に、起こるなんて変だ。

とは思ったものの、「いつもと違う」を「異常」であるとまでは思いきれませんでした。

ですが、今日を境に、これらの症状が突然目につくようになったのです。

とは言え、ネコの老化についていろいろ調べると、ことごとく当てはまる症状。

しかし、老化と一言で片づけるには、ちょっと極端だな、という感は否めない。

なんか変だな、嫌だな、という違和感をビシビシと感じつつ、かかりつけ病院以外に行くほどの決定打もなく、明日のかかりつけ病院の開院を待つことにしたのでした。

愚かな下僕は、この日が運命の分かれ道であったということに気づかなかったのです・・・。

老化や病気のことも含めて、ネコ様との未来をしっかりと考えておかなければいけなかったと、心から思ったのでした。

人は、そもそも考えていないことや想定外のことに対しては、なかなかとっさに正しい判断をすることができないものなのです。

備えあれば、憂いなし・・・とは言え、どこから始めていいのか分からない。

そんな方のために、ネコと終活では、人生(猫生)設計を飼い主様と一緒に作り上げる「終活ポートフォリオ」というサービスを提供しています。

2023年にスコ様を看取ってからの追記

いまさら言っても仕方のないことなのだけど、普段あまり後悔をしない私が、ネコ様のお世話について後悔した数少ないポイントはココです。

当時、シマシマとスコ様は3つのトイレを2匹で共有していました。

トイレシートは、デオトイレの多頭飼い用を使用しており、これが非常に優秀で、1台のトイレに対して約3日ほどはトイレシートを交換しなくても済むくらい、吸収が良く、においも全くと言っていいほどしなかったのです。

そのため、おしっこシートの状態を、毎日チェックすることがほとんどありませんでした。
3日に1度、ネコトイレを掃除するときに、全体量をチェックするくらいでした。

もし、毎日おしっこチェックをしていたら。
スコ様のおしっこの色が普段より薄いことに気が付いたと思います。
おしっこの回数も、普段より少ないことがわかったと思うのです。

ネコ様のお世話の効率化のために、高機能なトイレシートを使い、毎日のおしっこチェックを怠っていたのです。

例え、交換自体は3日に1回だったとしても、毎日のおしっこチェックまで省いてはいけなかったのに。
違和感が、老化からくるものではないという判断ができる唯一のヒントを見逃してしまいました。

当時の下僕は、ネコ様のおしっこが健康のバロメータであることを全く理解できていませんでした。

この1件以来、トイレシートは1匹用を使うように変更し、トイレシートを毎日交換するついでに、おしっこチェックを実施するようになりました。

色、量、回数、におい。

毎日注意深く見ていると、ネコ様のおしっこ事情は、様々な情報を下僕に与えてくれました。

今や、下僕は、我が家のネコ様のおしっこソムリエです。笑

もし、今、あなたがネコ様を飼っていて、毎日のおしっこチェックをしていないのであれば、ぜひ、おしっこソムリエになられることをおススメいたします。

定期的な血液検査の前に、重篤な病気に気づける可能性がぐっと高まります。

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