平和な日が続いていると、ついついおろそかになりがちなのが、災害に対する備えです。
めったに起こることはないけれど、だからこそ準備だけはしっかりとしておきたいところです。
特に、ネコ飼いさんは、自分の身を守ると同時に、ネコ様の身も守らねばなりません。
今回は、災害時に食料の備蓄はどのくらい必要か?という考察をしてみたいと思います。
地震や津波などの大きな災害が起こったときは、電気・ガス・水道が止まったり、食料が入手できなくなったりします。
一般的に、ライフラインが復旧するまでの平均は72時間(3日)程度と言われているので、備蓄する食料は最低3日、可能であれば1週間以上あると安心です。
食料だけでなく、水も必要。
普段あまり水分を取らないから、という人であっても、生活には思った以上に水を使っているので、1人1日あたり3リットルで日数分計算するのが望ましいです。
ちなみに、水道水は塩素による消毒効果で3日程度は飲料水として使用可能とのこと。
最低、1人あたり3日分。
食料3日分=3食×3日=9食
水3日分=3L×3日=9L(500mlのペットボトル×18本)
可能であれば、1週間分。
食料7日分=3食×7日=21食
水3日分=3L×7日=21L(500mlのペットボトル×42本)
本当は、お湯を沸かしたり調理したりするのに、カセットボンベなどもあったほうが良い、とされていますが、我が家の場合は、できるだけストックしておくものは最小限にしておきたいので、火を使わずにできる備蓄食材に絞って購入しています。
ローリングストック法で備蓄
ローリングストック法という方法をご存じでしょうか?
備蓄食材は、消費期限が長い(1年~5年、長いものでは7年)なので、通常であれば、期限が切れたら買い足す、という方は多いと思います。
ですが、5年後・・・というかなり先の消費期限について、きちんと管理できているという方は少ないのではないでしょうか。
そうして、いざ!というときに、備蓄食材の消費期限がことごとく切れていて、使い物にならない・・・!!という憂き目に合う場合も無きにしも非ず。
そんな時に、この「ローリングストック法」という考え方が非常に役に立ちます。
ローリングストック法とは、
定期的(1ヵ月に1、2度)に食べて、食べた分を買い足し備蓄していく方法。
内閣府の防災情報のページから引用(http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/73/bousaitaisaku.html)
食べながら備えるため、消費期限が短いレトルト食品等も非常食として扱えます。
食べながら備える、という画期的な方法なのです。
これなら、必要な時に消費期限が切れてしまっていた、という悲劇を回避することができます。
ですが、そうなると、備蓄食材に求めるものは、味。
普段から、食べるとなると、そこそこおいしいものでないと。
昔と比べると、最近の備蓄食材は、かなりおいしくなってきていると思います。
おすすめの備蓄食材に関しては、また別記事でご紹介していきたいと思います。
ネコの災害時の食料と水の備蓄はどのくらい必要か?
次に、災害時にネコ様に必要な食料と水について考えてみたいと思います。
我が家のネコ様は、療養食のキャットフードなので、定期的に獣医さんから入手しています。
常に、予備が1袋以上ある状態にしているので、災害時は問題なし。
もちろん、いざというときのために、非常持ち出し袋の中に、小分けのキャットフードも常備しています。
そして水。
ネコ様の水分摂取量は、1日当たり体重1kg×50ml程度と言われています。
一般的には、3kgで約190ml、6kgで約320mlくらいが目安とのこと。
我が家のネコ様は約6kgと約3kgなので、2匹合わせて600ml前後程度必要になります。
3日分で、約1.8L(500ml×4本)、1週間分で約4.2L。(500ml×8本)
ということになりますね。
そうすると、人間用と合わせると、下記のようになります。
最低、1人と2匹あたり3日分。
食料3日分=3食×3日=9食(人間)
食料3日分(ネコ)・・・キャットフードの袋とまるっと持ち出す
水3日分=3L×3日(人間)+2L(ネコ)=11L(500mlのペットボトル×22本)
可能であれば、1週間分。
食料7日分=3食×7日=21食
食料3日分(ネコ)・・・キャットフードの袋とまるっと持ち出す
水3日分=3L×7日(人間)+4L(ネコ)=25L(500mlのペットボトル×50本)
こうして実際に計算してみると、意外と水のストックがたくさん必要なことがわかります。
今、1週間生き延びようとすると、人間分+ネコ様分で、24本入りを2箱買わねばならないということになりますね・・・。
一応備蓄してはいたものの、消費期限などのチェックもせず、いざ!というときに、使えない・・・というパターンを避けるためにも、一度きちんと備蓄食材について確認するのがいいですね。
災害は、重要度が高いけれど緊急度が低いため、ついつい後回しになりがちです。
ですが、余裕のある時こそしっかりと準備をして、いざという時に落ち着いて行動できるように備えておきたいものです。
大切な命を守るため、今、始めましょう。