ネコ様をお迎えしたら、まず最初にやってほしいこと
それは、終活です。
やった方がいい、というレベルではなく、「絶対やって!」レベルです。
終活なんて、歳を取ってからやるものだと思っている人は多いと思いますが、人の終活は40代あたりが終活をするベストなタイミングです。
そして、ネコ様の終活については、お迎えしたらすぐ!がベストです。
終活と言われても、何をしていいか分からない
人の終活というと、本当に幅広くて、とてもではありませんがすべてを網羅できるものではありません。
エンディングノートを、最初の1ページ書いただけで、そっと閉じてしまった、という人も私だけではないはず。
人の終活は、どうしてこんなに面倒なんだろう?と思ったときに、気づいたことは、自分が次のように考えていたのだということ。
- 終活の終わりが見えない
- 何をしていいかわからない
- 何から始めていいのか分からない
- 正解がわからない
- エンディングノートの項目が多すぎて嫌になってしまう
- そもそも終活の目的がわからない
つまり、考えなければいけない範囲が広すぎて嫌になってしまうことと、目的がブレて継続できなくなってしまうことなのです。
逆に考えれば、範囲が決められていて(ゴールが見えている)、自分が納得できる目的があれば、終活そのものは、それほど難しいことではないのです。
もちろん、自分にとっての正解が何なのか?という部分については、よくよく考える必要があり、決して簡単に答えが出るものではありませんが、終活という活動そのものは、時間はかかれども、割とシンプルな作業なんです。
もう迷わない!ネコ様の終活、5つのテーマ
ネコ様の終活を粛々と進めていくためには、「シンプルであること」と「継続できること」が大切になります。
ネコと終活では、ネコ様の終活を5つのテーマに分けて、「何から始めていいかわからない」「どこまでやればいいかわからない」という状態に陥らないようにしています。
その5つのテーマとは、
- 日常生活のこと
- ネコ様の病気・介護のこと
- ネコ様の終末期・看取り期・旅立ちのこと
- 飼い主様が自立できなくなった時のこと
- 災害時の事
です。
たった5つのテーマであれば、何とか考えられそうな気がしてきませんか?
1つずつ説明していきますね。
日常生活のこと
これは、飼い主様やネコ様の健康状態や状況に関わらず、日々の生活に関することで、あらかじめ備えておいた方がいいことについて、考えるテーマになります。
例えば、子猫の頃から歯磨きをする習慣をつけておくとか、色々な食べ物を食べさせておく(シニアネコになってから新しい食べ物に挑戦するのは難しい場合があります)とか、爪切りやブラッシングやシャンプーなどに慣れさせておくなど、将来ネコ様に何かあったときに、飼い主様自身が色々として挙げられるようになるための準備などです。
ネコ様がシニアになってから、「あの時こうしておけば・・・」を防ぐことができます。
また、飼い主様が突然帰宅困難になった場合(事故や病気で緊急入院するなど)に、家に残されたネコ様のお世話をどうするか、ということについて準備しておくことも含まれます。
他には、当たり前のことかもしれませんが、普段通っているかかりつけの動物病院の休診日や診療時間外に、ネコ様が体調を崩した場合に、代わりの病院をあらかじめ探しておくとか、飼い主様が緊急で出張の予定が入ったときなどに、ペットシッターやペットホテルについて候補を調べておくということも、終活のひとつです。
日常生活において、起こりえる「万が一」に備えるためのテーマになります。
ネコ様の病気・介護のこと
これは、ネコ様が病気になったとき、介護が必要になったときの方針に関することを考えるテーマです。
例えば、ごはんを自力で食べられない子に、強制給餌をするのかしないのか。
病気になったときに、どこまで積極的な治療を受けさせるのか。
年間の医療費は、上限をいくらにするのか。
など、ネコ様が将来的に、何らかの病気を抱えたときに、どのような方針で病気に向き合うのか、ということについて、覚悟を決め、今からそれに備える(特にお金を貯める・ペット保険に入るなど)ためのテーマです。
ネコ様の終末期・看取り期・旅立ちのこと
いよいよ、ネコ様が積極的治療を受けたとしても助からない、寿命が来てしまう、というときの方針をあらかじめ決めておくテーマです。
このテーマは本当に重要です。
なぜならば、何も考えずにネコ様の終末期を迎えてしまった場合、その状態の中で色々ニュートラルに考えることが非常に難しくなるからです。
例えば、1日でも長く生きてほしいと願うあまり、ネコ様にとっては苦痛な治療をしてしまったり、行きたくない病院に毎日通院する、という選択をしてしまう可能性が高いです。
本来であれば、「ネコ様のQOLを保った状態で」、1日でも長く生きてほしい、というのが飼い主の願いなわけですが、「1日でも長く」の部分にフォーカスがあたり、「ネコ様のQOL」について考える心の余裕がなくなることが多いです。
感情に流されて、ネコ様につらい思いをさせないためにも、飼い主様の人生を守るという意味でも、ものすごく重要なテーマになります。
飼い主様が自立できなくなった時のこと
これは、ネコ様が関わる部分における、人の終活についてのテーマになります。
例えば、認知症、病気、死亡等で飼い主様ご自身がネコ様のお世話ができなくなった場合の方針に関すること、が該当します。
若いうちは、自分の死について考えることは少ないと思いますが、若くても歳を取っていても、病気になったり事故に会ったりして、不運にも命を落としてしまうという可能性はゼロではありません。
万が一、飼い主である自分の身に何かあったときに、大切なネコ様を誰に託せばいいのか、ということをあらかじめ考えておきましょうね、というテーマです。
飼い主様が歳を取って、自立した生活が営めなくなった場合に、施設に入るという選択肢もあると思います。
そのようなときに、ネコ様を一緒に連れて行けるかどうかは、その時のあなたの経済状況によるところが大きいでしょう。
ネコ様と一緒に入れる老人ホームはあります。
ですが、一般的な施設よりも割高で、そのお金をちゃんと順義しておけるのか、という部分もしっかりと考えておかなければいけません。
災害時の事
災害時、電気とガス、水道などのライフラインが止まった場合に、ネコ様をしっかりと養うために何を準備するべきなのか、ということについて考えるテーマです。
また、自宅から避難する必要がある場合は、避難場所の有無や、その避難場所がペット可なのかどうか、多頭飼いの場合は、全ネコをちゃんと守ってあげられるのか。
食料や水だけでなく、避難場所の検討などもしておくと安心です。
まとめ
ネコ様を飼っている方は、とにかくできるだけ早く、ネコ様の終活について検討してみてください。
99%起こらないとわかっていても、1%でも起こる可能性があるのであれば、ネコ様を守るという観点からも、飼い主様自身が将来後悔しないためにも、ネコ様との終活を実施しておくことをおすすめします。
わかったような気になるかもしれませんが、自己流でやるのはなかなか難しいもの。
自分だけではできる気がしないから、誰かにサポートしてほしい!
そんな方のために、ネコと終活では、人生(猫生)設計を飼い主様と一緒に作り上げる「終活ポートフォリオ」というサービスを提供しています。
私たちと一緒に、ネコ様との理想の未来について、考えていきませんか?