愛猫残して死ねますか?
例え、あなたがまだ若くても、病気や事故で亡くなる可能性はゼロではありません。
あまり考えたくはありませんが、もし、あなたが亡くなってしまったら。
あなたの愛猫を託すことができる、信頼できる人はいますか?
人はなぜか自分は死なないと思っている人が多いです。
若い人は特に。
ネコ様の最期を自分が看取ることができると信じて疑わない。
でも、そんなことは誰にも分からないのです。
あなたがネコ様を看取ってあげることができれば最高ですが、そうならない場合もあることを理解しておく必要があります。
あなたが死んでしまっては、ネコ様に何をしてあげることもできないのです。
だってもうあなたの肉体は、ここにはないのですから。
亡くなる直前に最後に思うことが、「残された愛猫がどうなってしまうのか分からない不安」であってほしくはないと思います。
そんなこと起こらないに越したことはないのですが、万が一の時には、安心して旅立てるように、準備をしておくことをおすすめします。
愛猫をだれに託すか問題
これは非常に難しい問題です。
なぜなら、入院等の一時的な預かりではなく、飼い主であるあなたの代わりに、ネコ様が亡くなるまで、何年も(時には10年以上も)一生面倒を見続けなければいけないからです。
お世話にはお金も時間もかかります。
同居家族がいて、その家族もあなたと同じ熱量でネコ様のことを愛しているのであれば、ほとんど問題はないでしょう。
でも、それ以外の場合は、かなり難しいと言わざるを得ません。
- 同居家族
- 同居していない家族
- 友人・知人・恋人
- 老猫ホーム
- 終生お世話をしてくれる民間のサービス
と言ったようなものが考えられますが、いずれにせよ、事が起こってから依頼するのでは、本当にネコ様が幸せになれるのか、わかりません。
それから、同居家族で全員同じ熱量でネコ様を大切にしてくれる場合以外は、口約束は絶対にやめましょう。
また、お願いするのであれば、必ずお金のことも明確にしておきましょう。
当たり前のことですが、あなた以外の人には、その人それぞれの人生があります。
例え親友だったとしても、
「俺が死んだら、ネコよろしく」
「わかった」
という会話がなされていたとしても、
「その時」にあなたの親友の人生において、猫が飼えない状況になっているかもしれません。
ただの口約束しかしていないのであれば、その親友の決断を、あなたが覆す権利はありません。
また、例えちゃんとネコ様のためのお金を用意していたとしても、適切な手続きなしでは、新しい飼い主に渡すこともできません。
そうなったときに、ただの口約束では、ネコ様の未来が危険にさらされてしまいます。
じゃあ、信託契約をすればいいのか?という話になりますが、それにしたって、契約に従ってネコ様をお世話してくれる新しい飼い主が、本当に信頼に足る人物なのかを見極めることは難しい。
そうなのです。
あなたの亡くなった後、ネコ様を幸せに幸せにできる確率は、あなたの準備次第なのです。
その時になってからでは遅いのです。
これが、わたしたちが「気力体力のある今のうちに、ネコ様の終活をしておいてくださいね」と、ネコ飼いの皆様にお伝えしている理由です。
あなたに何も起こらず、ネコ様を最期まで看取ることができれば、ベストです。
でも、そうではない未来が1%でもあるのなら、その1%のために今からしっかりと準備をしておく必要があるのです。
ネコ様のためにも、そして、あなた自身の安心のためにも。
ネコ様の未来のために飼い主ができること
世の中には色々なサービスがあります。
本当にたくさんあります。
時間のある今のうちに、色々探して、あなたとあなたのネコ様にピッタリな未来を見つけてください。
必要であれば、法的効力のある契約を結んでください。
質のいいサービスを受けようと思ったら、それなりにお金がかかるということも覚悟してください。
高ければいいというものではありませんが、安すぎるサービスには、必ず裏があることを忘れないで。
99%起こらないかもしれない。
でも、やってください。
将来後悔しないために。
時間と労力はかかりますが、それほど難しいことではないので、粛々と進めてさえいければ、あなたにもできます。
自分だけならば、やるもやらないも好きにしていいと思います。
ですが、守るべき命がある場合は、言い訳をしないでやりましょう。
できます。
そして、ネコ様との楽しい未来と、安心を手に入れてください。
とは言え、なかなか1人では何から手を付けていいのか分からないし、どうやって調べたらいいのかもわからない、という方もいらっしゃると思います。
そんな方のために、ネコと終活では、人生(猫生)設計を飼い主様と一緒に作り上げる「終活ポートフォリオ」というサービスを提供しています。
今回のテーマのような、「あなたの死後」も含めたネコ様との未来を、ネコと終活が伴走しながら、あなたと一緒に考えます。