今のDX時代、避けては通れない!~40代から始めるデジタル終活~

デジタル終活とは?

近年、情報化社会の進展に伴い、デジタル化が進んでいます。

私たちの日常的に必要不可欠なSNSやクラウドサービスは、個人情報やアカウント情報を含む大量のデータを蓄積しています。

しかし、自分が死んだ後にこれらのデータやアカウントをどうするのか?ということについて、考えたことがないという人も多いのではないでしょうか。

このような問題を解決するために、「デジタル終活」という新しい終活の形が注目されています。

この記事を読むと、DX時代を生きる我々にとっての「デジタル終活」のやり方がわかります。

目次

デジタル終活とは?

デジタル終活とは、オンラインでのアカウント管理や遺言書の作成など、デジタル技術を活用した終活のことです。

例えば、あなたが死んだ後に残るあなたのアカウント情報、写真や動画など、ネット上に残る情報や記録を整理することです。

デジタル終活の必要性

今や、私たちの生活はデジタル技術によって支えられています。

スマートフォンやパソコンをはじめ、ネット上での買い物やコミュニケーション、SNSなど、私たちの日常生活には数え切れないほどのデジタルな情報が存在しており、これらの情報は、私たちが死んだ後もネット上に残り続けることになります。

例えば、SNSのアカウントやメールアドレスなど、パスワードが分からなければ、家族や親族がアクセスすることはできないため、削除することができず、そのまま永遠にクラウド上に残り続けます。

また、遺品整理の際には、写真や動画、ブログなど、自分自身が大切にしているデジタル遺産を整理する必要がありますが、これもクラウドサービスのアカウントとパスワードがわからなければどうしようもできませんし、あるいはPCに保存していたとしても、PCにログインする際のユーザー名とパスワードがわからなければ、整理のしようがありません。

だからこそ、デジタル終活で情報を整理して、あなたが死んだ後にその情報をどのようにしてほしいのか。あらかじめ考えておく必要があります。

そうしておかないと、見られたくない情報を、見られたくなかった人に見られてしまうという悲劇も・・・。

デジタル終活の始め方

デジタル終活を始めるためには、まず「デジタル遺産」を洗い出しす必要があります。

デジタル遺産とは

デジタル遺品とは、亡くなった人がオンライン上に残したデータやアカウントなどのことを指します。

例えば、以下のようなものを指します。

  • SNSのアカウント
  • オンラインストレージ
  • メールアドレス
  • クラウドサービスのアカウント
  • オンラインショッピングのアカウント
  • オンラインバンキングのアカウント
  • 仮想通貨

デジタル遺産を整理する(捨てる)

デジタル終活の第一歩は、デジタル遺産を整理することです。

デジタル遺産は、一度紛失すると復旧が困難であるため、整理しておくことが非常に重要です。

まず、あなたが使用しているSNSやオンラインサービスのアカウント情報を記録し、パスワードを含むログイン情報を管理することが必要です。

また、クラウドストレージやメールアカウントに保存されたデータも整理し、バックアップを取ることで、データの紛失を防ぐことができます。

デジタル遺産を管理するために、特別なアプリやウェブサイトが提供されていますので、これらのサービスを利用することで、デジタル遺産を簡単に整理することができます。

デジタル遺品を整理するには、以下のような方法があります。

パスワード管理ツールの活用

デジタル遺品を整理するには、まずアカウントにログインする必要があります。

しかし、亡くなった人が使用していたパスワードを知ることは、ほぼ不可能です。

そこで、パスワード管理ツールを活用することで、パスワードを一元管理し、それを出力しておきます。(パスワード管理ツールのパスワードがわからなければ、残された人がその情報を知ることはできないため、最終版は紙で出力しておくとよいでしょう。)

例えば、代表的なツールにはLastPassや1Passwordなどがありますので、自分の使いやすいものを探して導入してみましょう。

アカウントの削除や引き継ぎ手続きの実施

デジタル遺品を整理するにあたり、不要なアカウントの削除や引き継ぎ手続きを実施することが必要です。

例えば、Facebookの場合は「設定」から「アカウントの管理」→「アカウントの削除」を選択することで、アカウントの削除が可能なので、使うアカウント・使わないアカウントを整理したうえで、不要なものは削除するようにしましょう。

オンライン上での自分の足跡の確認

自分がオンライン上で残した足跡は、自分が亡くなっても残り続けます。

自分が残した足跡を確認し、その中に自分のプライバシーに関わるものがある場合は、削除することも考えましょう。

デジタル遺産の作成(残す)

自分のデジタル資産を使って、自分が望むビデオメッセージやオーディオレコーディング、手紙などを残すことができます。これらのデジタル遺品は、あなたが亡くなった後に残された人たちが、あなたの思い出を感じることができる貴重なものとなります。(残すものがないなどの理由で、必要なければ作らなくてもいいです。)

データのバックアップ

デジタル遺品の中には、大切なデータが含まれる場合があります。

例えば、クラウドストレージに保存された写真や動画、メールに保存された重要な文書などです。

そのため、デジタル遺品の整理の際には、遺しておきたい大切なデータがある場合は、バックアップすることが必要です。

オンラインストレージの活用

オンラインストレージを活用することで、自分のデジタル資産を安全に保管することができます。

また、自分が望む人にアクセス権限を与えることで、デジタル資産を遺産として残すこともできます。

デジタル遺品の共有方法の決定

自分が残したデジタル遺品を共有する方法を決めておくことで、残された人たちが迷わずにデジタル遺品を受け取ることができます。

共有方法を決めることで、トラブルを回避することもできます

デジタル遺言(電子遺言書)を作成する

デジタル終活では、デジタル遺言の作成も重要な要素です。

デジタル遺言とは、オンライン上で残された資産やデジタル遺品の処理方法について記したものです。

デジタル遺言を作成することで、あなたの意向を尊重した形で、あなたが使用していたオンラインサービスやSNSのアカウントを整理することができます。

デジタル遺言を作成するためには、オンラインサービスやアプリが提供されています。これらのサービスを利用することで、簡単にデジタル遺言を作成することができます

まとめ

今後のデジタル終活の進展については、更なるテクノロジーの進歩に伴い、新たなサービスが開発され、ますます発展していくことが予想されます。

それに伴い、デジタルリテラシーの向上や、セキュリティ対策の重要性が高まりに伴い、デジタル遺産をどう残すかについても、今後ますます検討が進むことになるでしょう。

しかし、最も大切なのは、デジタル終活は現代社会における遺産整理の一つの手段であるということです。

遺される人々に負担をかけないように、自分で自分の遺産を整理することが大切です。

また、デジタル遺産の整理も遺言や相続手続きと同じく、早めに始めることが重要です。

デジタル終活は、あくまでも人生の締めくくりに向けた取り組みであり、あなた自身と家族のために取り組むものです。

デジタル技術を活用して、あなた自身が望む形で自分の遺産を整理し、家族に負担をかけずに残すことができるのです。

あなたがいなくなっても、あなたの思いや記憶が継続することを願い、デジタル終活に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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